WordPress保守・復旧

WordPressが改ざんされたときの復旧と再発防止

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サイトの不具合対応を検討する事務所の担当者。右側に無地の画面のノートパソコンと担当者の後ろ姿があり、左側には静かな余白がある写真。

会社のWordPressサイトで、見覚えのない広告や別サイトへの転送、管理画面の不審な変更が起きている担当者向けの案内です。

慌ててファイルを消したり古い状態へ戻したりすると、原因を調べる手掛かりが失われ、再発にもつながりかねません。

まずは異常が見えた画面と発見時刻を控え、現在の保守会社またはサーバー会社へ連絡してください。

最初に行うことは「異常の記録と連絡」

表示されている内容、発見した日時、影響が出ているページを控えます。可能なら個人情報が写らない範囲で画面を保存し、どの操作で気づいたかもメモします。サイトを直すための設定変更や、不審なファイルの削除を自分で始める必要はありません。

サイトの訪問者が別の危険なサイトへ誘導されている、個人情報の流出が疑われるといった場合は、現担当やサーバー会社へ緊急で伝え、公開を一時制限する必要があるか判断してもらいます。公開制限は問い合わせや受注にも影響するため、会社の判断者にも共有してください。

WordPressの異常発見後の判断の流れ異常を記録し、現在の保守会社やサーバー会社へ連絡し、影響とバックアップに応じて復旧方法を判断する3段階。改ざんが疑われたら、まずこの順番削除や復元の操作は、状況を確認してから123異常を記録画面・時刻・症状を控える現担当へ連絡保守会社やサーバー会社に相談復旧方法を判断影響範囲と保全データを確認訪問者への被害が疑われる場合、公開を一時制限する必要性も担当者と判断します。
最初は異常の記録、次に現担当への連絡、その後に被害範囲と保全データを踏まえて復旧方法を決めます。

改ざんと決めつけず、起きていることを分ける

知らないページへの転送、内容の書き換え、不審な管理者の追加などは不正な変更の可能性があります。ただし、画面が真っ白になる、ログインできないといった症状だけでは、改ざんが原因とは断定できません。更新の不具合やサーバー障害も含めて調べる必要があります。

相談時には「何が表示されるか」「いつからか」「全ページか一部か」「サイトに関係する最近の更新があるか」を伝えます。WordPressの管理者パスワード、サーバーの接続情報、顧客データそのものを一般の問い合わせフォームに貼り付けないでください。

残っているデータは、調べる前に消さない

WordPress公式は、被害が疑われる場合でも、残っているファイルやサイトのデータを調査用に保全することを案内しています。保全したものは「被害が疑われる時点のデータ」と分かるようにし、安全なバックアップと混同しないことが大切です。

以前のバックアップがあっても、それが被害前の安全なものかは別の判断です。復元によって、その後に届いた問い合わせや新しい受注が失われる可能性もあります。担当者へ「最後に正常だった日時」「バックアップの有無」「フォーム・会員・受注の運用状況」を伝えてください。

復旧方法は、バックアップの状態と被害範囲で選ぶ

選択肢 向いている条件 気をつけたい点
安全と確認できたバックアップから戻す 被害前のデータがあり、復元してよい範囲が分かる 復元後の投稿・問い合わせ・注文が失われないか確認が必要
問題のある部分を調査し、必要な構成を入れ直す 更新データをなるべく残す必要があり、被害箇所を専門担当が調べられる 不正な変更の取り残しがないか追加確認が必要
構成を見直して作り直す 被害範囲が広い、元の構成や安全な復元元が分からない 費用・停止期間・移行対象が増える可能性がある。常に最初から作り直す必要はない

どの方法でも、原因が分からないまま公開再開を急ぐと同じ症状が繰り返されるおそれがあります。WordPress本体だけでなく、使用中のテーマ(見た目の仕組み)やプラグイン(追加機能)、管理用アカウントも含めて確認します。

公開再開前に確認しておくこと

  • ホームや問い合わせなど、主要なページが意図した内容で表示される
  • 意図しない転送や知らない管理者など、不審な状態が残っていないか専門担当が確認している
  • 使っている機能に応じて、フォーム送信、注文・決済などの重要な操作が確認されている
  • 更新・パスワード見直し・不要な権限の整理について対応範囲が決まっている
  • 復旧後のバックアップと定期的な点検の担当が決まっている

「画面が戻った」だけで復旧完了とは限りません。WordPress公式も、復旧後の更新とパスワードの再変更、定期的なバックアップを案内しています。

自社で確認できることと、依頼先に任せること

自社で行うのは、症状の記録、契約先・保守担当の確認、通常の管理画面で分かる更新履歴の共有までで十分です。管理画面へ入れない場合も、無理に復旧操作を進める必要はありません。

現在の保守会社が対応できるなら、まずそこへ相談します。サーバーの停止や被害範囲についてはサーバー会社が相談先になる場合もあります。担当会社がいない、調査・復旧の対応範囲が不足している場合は、WordPressの復旧を扱う外部業者へ依頼する選択肢があります。

依頼時には、サイトのURL、症状、発見時刻、現在の管理会社、バックアップがあるかどうか、問い合わせ・受注への影響を伝えます。分からない項目は「不明」のままで構いません。ログイン情報や個人情報は、安全な受渡方法が確認できるまで送らないでください。

ENOLへ相談する場合

ENOLではWordPressの不審なファイルの調査、駆除、改ざんページの復旧、再発防止について相談を受け付けています。感染時の調査・復旧は通常の月額保守とは別の個別見積もりです。既存サイトの状態を踏まえ、必要な範囲を確認します。

対応範囲はWordPress保守サービスをご確認ください。現担当への相談が難しい場合は、お問い合わせから状況だけをお知らせください。

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