WordPress保守・復旧

ホームページ制作会社と連絡が取れないときは?引き継ぎに必要な情報と対処法

  • 公開日:
  • 最終確認日:(公式資料による契約窓口・権限・バックアップの確認方法。個別契約の権利判断は対象外。)

ホームページ制作会社と連絡が取れないときは、サイトのデータ、サーバー契約、ドメイン、メールを分けて、管理先と操作権限を確認します。連絡が取れないだけで、すぐ作り直しと決まるわけではありません。契約やバックアップを調べる前に旧環境を解約せず、分かっている情報から引き継ぎ方法を整理しましょう。

情報確認日:2026年9月7日。WordPress・ドメイン管理機関・サーバー事業者の手続き案内とENOLの料金ページを参照しています。個別サイトの動作確認は、利用中の構成に合わせて行ってください。

ホームページの引き継ぎは4本を別々にたどる サイトのデータ、サーバー契約、ドメイン、メールはそれぞれ管理先が異なり、照会先も手続きも別であることを示した図。サイトのデータはサーバー会社、サーバー契約は契約者情報から、ドメインは登録管理事業者やJPRS、メールは利用中のメールサービスとDNSが窓口になる。 引き継ぎたいもの サイトのデータ サーバー契約 ドメイン メール 照会先・確認先 サーバー会社バックアップの有無取り出せる範囲 契約・更新メール請求書・支払履歴契約者は誰か 登録管理事業者.jp はJPRS登録名義の確認 メールサービスMXレコード移転で止めない
サイトのデータ、サーバー契約、ドメイン、メールには、それぞれ確認先と手続きがあります。一つが不明でも、分かる項目から調べられます。

最初に確認するのは、停止状況と契約期限

まずサイトが表示されるか、問い合わせフォームと会社のメールが使えるかを確認します。サーバー・ドメインの更新通知がある場合は、期限と支払い状況を記録してください。サイトが動いていても、更新期限が迫っていれば契約確認を優先します。

制作会社には、契約書に記載された連絡先など既知の窓口から連絡し、送信日や回答を残します。同時に、社内の契約資料と管理画面へのアクセス状況を整理します。返信を待つ間も、契約者として照会できる範囲は確認できます。

何が分からないかで、引き継ぎの進め方が変わる

状況別の最初の確認先
現在の状態 確認すること この段階で避けること
WordPressのパスワードだけ不明 自社が管理する登録メールへの再設定。難しい場合は正当なサーバー管理権限の有無 無断のアカウント操作、再インストール
サーバーの契約先・IDが不明 更新メール、請求書、支払履歴、ドメイン名を整理して事業者へ照会 契約者が未確認のまま解約・名義変更する
ドメインの管理先が不明 ドメインの種類、登録情報、登録者・連絡担当者としての照会経路 サイトのデータ移行だけで同じドメインを使えると決める
制作会社名義の契約 契約内容と本人確認・委任・移転手続きの条件 費用を支払っているという理由だけで操作できると判断する
データやバックアップが取り出せない 保管先、取得権限、残っている資料、再制作に使える素材の範囲 完全復元できると約束する

WordPressのパスワードは、登録メールを使った公式の再設定手順が最初の候補です。メールを受信できない場合の復旧方法もありますが、作業権限とバックアップを確認した担当者が行います。サーバーに触れることと、契約上の変更手続きができることは分けて確認してください。

相談前に集める情報は、ログイン情報そのものより所在

引き継ぎ相談の準備表
分類 用意する情報
サイトの状況 URL、不具合の内容、発生日時、WordPress等の管理画面に入れるか
契約 制作・保守の契約書、請求書、支払履歴、サーバー・ドメインの更新通知
ドメイン 管理会社、登録名義、更新期限、連絡先メールを確認できる資料
サーバー・データ 管理会社、管理画面へのアクセス可否、バックアップの保存先と取得日
メール・外部サービス 会社メール、予約、決済、フォーム、外部連携の利用先と管理担当

初回の問い合わせにパスワードや顧客データは不要です

まずは「どの管理画面に入れるか」「誰の契約か」「何が分からないか」をお知らせください。認証情報や個人情報を含む資料は、作業範囲と受け渡し方法を決めてから共有します。

契約情報とドメインの管理先をたどる

エックスサーバーの契約確認FAQは、アカウントIDが確認できない場合の問い合わせ項目として、契約名義・登録連絡先・受信可否・サーバーID・ドメイン名などを案内しています。手元の情報を揃えて、事業者が指定する本人確認を受けます。別名義の契約情報を自由に取得できる手順ではありません。

.jpの管理指定事業者が不明な場合、JPRSへドメイン名を添えて照会できます。案内を受けられるのは、登録者または登録・技術の連絡担当者であることが確認できる場合です。管理先を変更する手続きは、変更先の指定事業者へ確認します。

.com等で制作会社がドメインの販売代理店だった場合は、ICANNの案内にあるように登録管理事業者へ相談する経路があります。ただし、ドメインの種類、登録名義、契約状態によって手続きは異なります。「問い合わせれば必ず移管できる」とは限りません。

請求書や契約名義だけで、データ・デザイン・ドメイン等の権利を一括して判断しないことも大切です。契約上の利用範囲や引き渡し条件に争いがある場合は、その確認を技術的な移転作業と分けて進めます。

バックアップは、中身と復元できる範囲まで確認する

WordPress公式は、サイトのバックアップをデータベースとファイルに分けて説明しています。投稿データだけではテーマ・画像・独自コードは揃いません。ファイルだけでも、受注や投稿などのデータが不足する場合があります。

  • データベースとファイルの両方があるか、取得日時が対応しているか
  • バックアップを開けるか、暗号化されている場合の解除方法が分かるか
  • 画像・独自テーマ・プラグイン・設定ファイルが含まれるか
  • 外部サービスやメールのデータが別管理になっていないか
  • 隔離した確認環境で、必要な画面と機能を復元できるか

取得した資料や画面の保存は、調査の手がかりになります。ただし、公開ページを保存しただけでは会員・受注・管理機能までは復元できません。必要なデータが残っていなければ、再制作する範囲を整理します。

Webサイトの移転とメール・DNSの変更を分ける

会社のメールが、Webサイトと同じサーバーにあるとは限りません。Webの表示先、メールの受信先、ドメイン登録の管理先を別々に記録します。例えばGoogle Workspaceの受信トラブル確認でも、MXレコードの設定が確認項目に含まれています。

DNSを変更する前に、現在のレコードを保存し、メールサービスの公式手順に照らして必要な設定を移せるか確認します。MXだけでなく、送信認証に使う設定や外部サービスの認証レコードも確認対象です。切り替え後は、社外との送受信と問い合わせフォームの通知を確かめます。

引き継ぎ費用は、調査・移転・修正を分けて確認する

契約とデータが揃っている通常のサーバー移転と、契約者の照会から始める引き継ぎでは作業範囲が違います。見積もりでは、次の項目が含まれるかを確認してください。

  • 契約・権限とデータ所在の調査
  • 管理画面へのアクセス回復、取得できるデータの保全
  • データ移行と移転先の構築
  • 不具合・互換性・独自機能の修正
  • DNS・メール・外部サービスの対応
  • 切り替え前後の動作確認と、旧環境を終了する判断

エックスサーバーの移転代行も、データ移行とWebサイトの動作確認・ネームサーバー変更を別の範囲として案内しています。代行サービスの価格だけを、連絡不能のサイトを引き継ぐ総額として扱わないでください。ENOLの費用目安は料金ページで確認できます。具体的な引き継ぎ範囲は、現在の状況を確認して見積もります。

旧環境の解約は、引き継ぎ後の確認を終えてから

  1. 操作権限と契約期限を確認し、取得できる資料・データを保全する
  2. 復旧・移転・再制作のどこまで行えるかを整理する
  3. 新環境で画面・フォーム・メール・必要な業務機能を確認する
  4. 切り替えの担当と日時、失敗した場合の戻し方を決める
  5. 切り替え後の動作と必要データの保管を確認し、旧契約を整理する

保全前の再インストールや一括更新、メール設定未確認でのDNS変更、確認前の解約は、調査や復旧の選択肢を減らすおそれがあります。操作に迷った段階で、画面と日時を控えて相談してください。

制作会社と連絡が取れないサイトの引き継ぎを相談する

サイトURL、入れる管理画面、分かる範囲の契約情報、サイト・メールの停止状況をお知らせください。取得できるデータと手続きの条件を整理し、引き継ぎ方法からご相談いただけます。

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